2007年1月25日木曜日

熟練工がいない

ソフトウエア業界には熟練工はあんまりみかけないです。業界が若いせいもありますが、一般的にはプログラマー→システム・エンジニアorERPコンサルというキャリアパスを経て30代後半にはプロジェクトマネージャー、40代には管理職、いわゆるシステム開発のベテランがフリーエンジニアを除いてあまり見当たらない世界なんです。 例えば建築業界なら大工として左官として腕を磨いていく、設計するのはゼネコンでも施工するのはこうした職人達で技術の継承がなされるとともに役割がきちっと定まっている。逆をいえばコンピュータ業界では下手をすると素人に毛が生えた程度の人間がシステムを設計し、開発しているかもしれない、という怖さがあります。 コンピュータプロジェクトがうまくいかない、完成したものの運用に苦労するのは、まずこうしたところに問題があるのだろうと感じています。

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