2008年11月21日金曜日

COBOLとVB

 今では当たり前となったクライアントサーバーシステム・LANもそれが出た当初は
革新的というか革命的な出来事でした。当初はNetWearというソフトがLAN構築で
はデファクトだったのですが、マイクロソフトがWindowsNTを出して猛追、一方で
UNIXをサーバーに使ったシステムも隆盛で何が主流になるのかまだ分からない
時代がかつてありました。
 その時COBOLやPL/Iをホストで組んでいた私は焦りましたねー。結果的にVBの
技術者に転向するのですが、これが後々SAPの開発をするのに役立ちました。当時
はようやくイベントドリブンという言葉が一般化しはじめた頃、COBOLから見ると「イ
ベント?」「何それ?」ってな時代でしたから。
 私はVBのバージョン4.0から入るのですが5.0になり6.0になり.netになり・・・、すっ
かりVBとは縁が切れてしまいました。でも基本的なところは変わってないように思い
ます。誤解を覚悟で言えばイベントドリブンとは画面入力に対する振る舞いに過ぎ
ないように思うからです。
 コンピュータで大切なのはデータをいかに加工するかですからね。プログラムは
何度でも作り直せると思いますが、データは1回きりしか収集のチャンスが無いこと
は珍しくないと思います。

2008年11月19日水曜日

今は単価はどれくらい?

 まあ、具体的な単価が知りたいわけではないですが、サブプライムに端を発した
金融危機が、実体経済にも暗い影を投げかけるようになりました。今、ソフトウエア
技術者の単価って下がっているのかしらん?それとも相変わらず人手不足?
あのトヨタですら景気の急激な後退で苦しんでいるんですから他の企業はそれ以上
に苦しいのではと思えてなりません。
 いくら今、休んでいるとはいえ気になりますよね。もし、今後復帰が可能になった
として受け入れてくれるところはあるんかいな?とか、いくら貰えるのかとか。
具体的な復帰の目処はたっていませんけれどもね。

2008年11月17日月曜日

システムのイメージ

 資格を持っていても仕方がないという風潮はソフトウェア業界には少なからず
あります。でも本当にそうなのかもう一度考え直して見る必要があるように思い
ます。確かに情報処理関連の資格は必ずしもその技術者のパフォーマンスを
証明することにならないのは分るような気がしますが、簿記なんかはどうですか?
 現実の経理は伝票会計ですから必ずしもとは言えますが、その根本的な約束
は仕訳なんかそうですが一緒なんですよね。これが分らないと伝票会計が理解
できないんです。少なくともかなり困難が伴います。
 それと資格ではないですが、生産管理などは工場を実際に見る、在庫管理なら
物流センターや自動倉庫の実物を見ることがシステムを視覚的に捉えることに
とても役立ちます。秘匿性がもちろんあるのでユーザの諸事情から最近はSEに
こうしたものを見せる機会が減ってしまっているように思いますが、是非検討して
もらいたいなぁと私は思います。

2008年11月14日金曜日

経験の生かせないソフトウェア業界

 これは問題だなと思うのはソフトウェア業界というのは実は経験を生かすことの
あまりできない業界であるということに外部の人はもちろん業界の人も意外と
気がついていないように思うのです。今は昔話となった「バブル崩壊」と「ダウン
サイジング」により汎用機のSEやPGがかなりの数、リストラされたことがあります。
しかし、新しいことを覚えようとしない技術者はともかくとして、再教育することで
かなりの戦力になったのではと思うのです。少なくとも当時には一応のシステム
設計の方法論が完成しており、そうしたトレーニングを現場で重ねていたのは
他ならぬ汎用機の技術者だったように思います。要件定義や基本設計を十分
にこなせる人材を使い捨てにしてしまったように思えてなりません。
 私はこのときにホスト&COBOLの世界からVBに転向することができ、その後
SAPがここまで伸びるとは誰も考えていない時期にSAPに触れ、ABAPを覚える
機会にも恵まれ、生き延びてこれました。これはこれで有難いのですが、ホスト
時代のキャリアは全く評価されないのが実情です。かくして技術の主流が変わ
るたびに、本来は普遍的に通用するはずのスキルや過去の世代が積み上げた
ノウハウが全くあるいは表面的にしか継承されないというはなはだもったいない
結果になっているように思えてなりません。それともこれは単なる愚痴なのかも
しれませんが。

2008年11月13日木曜日

只今準備中

 実際の現場で学ぶスキルが最も良いのは言うまでもないことかもしれません。
しかし、今は守秘義務が厳しく問われる時代です。しかし、各人の持つノウハウを
大切にしつつも共有していかないと、SAPのような大きなパッケージでは対処が
難しくなるのも事実です。そこで少々バージョンが古いですが、海外文献や洋書の
翻訳をもとにメルマガをFIを中心として再発行していきたいと考え、現在準備して
います。今しばらくお待ちください。
 もっとも現在は病気療養中ですから、現場の技術もへったくれもないのが実情
ですけれど、仮にSAPの開発プロジェクトに復帰しても現場で知り得たことについ
ては口をつぐむより他はないでしょうしね。