2007年2月8日木曜日

コンピュータ上で実行されるのはプログラムである

「何を当たり前のことを言っているのだ」と言われそうですが、実際の開発現場ではこの当たり前のことが往々にして忘れられてしまいます。それは例えば一般的なソフト会社のキャリアパスを見ても分かります。経験を積むに従い、プログラミングから遠ざかるのが一般的です。専門家としてのプログラマーが少ないのが実情ではないでしょうか。常に素人に毛の生えたというと言い過ぎかもしれませんが経験の浅い人間が実際に稼動する、建物で言えば壁や柱や基礎を施工している、これがアプリケーション開発の実情だと思います。コンサルタントや上級SEがどこかでプログラマーという職種を低く見ている、すなわち業界ではプログラミングというのはレベルの低い作業という大げさに言えば文化・思想が定着していると感じています。コンサルタントがどれだけ素晴らしいパワーポイントの資料を作りプレゼンを成功させても、そしてユーザ説明と承認が非常に重要であることは重々承知しているつもりですが、それでも実際のコンピュータ上で実行されるのは、パワーポイントの資料ではなく、プログラムだということをしっかり認識する必要があるんだろうと思います。

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