2007年2月14日水曜日

システムをゼロから作る時代は終わった?

ERPソフトの普及は目覚しいものがありますが、ここにきて一巡はしたのかなぁとは感じますが、この市場はまだまだ少しずつ伸びていくと思います。かつてはシステムは全てゼロから作るのが普通でした。ERPはいわば半完成品です。基本動作・基本機能が一応は保証されており、これを軸に追加機能を構築していくというスタイルをとるのが広く行われるようになりました。上手にやればゼロから作るよりも安くて信頼性が高いものが作られると考えられています。その際、気をつけたいことはアウトプットを得るにはパッケージのどのテーブルから値が取得できるのかを考えることです。よく分からないまま構築しているとどんどんテーブルを追加してしまい、ERP本体と更新タイミングがずれるなど同期が取れなくなってくる恐れがあります。当然追加開発の部分はベンダーはサポートしてくれないわけであって、注意を要します。経験の豊富なコンサルタントはどのテーブルから何を取れば良いのか熟知しています。しかし実力の無いコンサルタントはただ「こうして」とプログラマーや設計者に丸投げする放置プレイも少なくありません。下流工程担当者が優秀であればコンサルタントの技量をカバーして余りある成果をあげる人もいますが、絶望的な結果になることも少なくありません。かくしてERPのメリットを生かせないシステムが作られます。こうした事例は少なからずあるように思えてなりません。

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